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チューニングの確認


 ネック、フレットの状態が完璧になったら、新しい弦を張ってチューニン
グします。
次に各弦の開放から最終フレットまでピッチを確認します。つまり楽器の
すべてのポジションの音をチェックします。一般的に5セント以内に入って
いればよいとされていますが、最近の音楽では5セントの狂いが問題になる
ケースがあります。1セントは半音の1/100です。ピッチの状態をメモして
おくと良いでしょう。
 ブリッジサドルの位置調整は12フレットで行うのが普通ですが(オクター
ブ調整)、僕は19フレットで合せることが多いです。12フレットで合せるよ
りクリチカルな調整が出来ます。そして必ず全フレットでのピッチ具合を確
認しておきます。
 どうしても合わないフレットが有る場合、実用的なポジションが合ってい
れば、あとは何処で妥協するかです。これはプレイスタイルによって左右さ
れると思います。極端なハイポジションが合わなくても全然困らない人もい
るでしょう。

 前説でも述べましたが、ピッチが合わないギターが多く見うけられます。
メーカーの人と話をすると「解ってはいるのだが・・・」と言われることが、
まま有ります。工場の問題とかいろいろ話は聞きますが、技術的には比較的
簡単に改善できる部分ですから是非とも何とかして欲しいと思います。


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