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ブリッジの駒
ブリッジの駒の形は音に影響を与えます。一般に、ナイフエッジに近いほ
うがクリヤーな音が出ます。それに対して丸い形状の駒は弦の振れにしたがっ
て接点が移動しますので、倍音が複雑になります(図29)。好みに合わせて、
弦の当たり方を調整すると良い結果を得られるでしょう。
図29
弦が動いて困るような場合を除いて、 駒の弦溝を深くする必要はほとん
ど有りません。僕の実感では、深すぎると音が詰まる印象が有ります。
この部分でもグラフテックの駒が良いと思っています。余分な摩擦を起こ
さないので弦の劣化が少なく弦が切れにくくなるというものです。そのため
「ストリング・セイバー」という名前で売られています。メーカーでの実験
によると、ブラスよりサスティーンが長くなるそうです。金属とは音質が微
妙に異なりますが、今まで装着したギターはレコーディングで好評です。
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