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序:ミュージシャンのための 簡単なギター調整


 僕がこの文を書く必要を感じたのは、ミュージシャンが持ってくるギター
の状態があまりにひどいからです。これはミュージシャン自身が悪いわけで
はありません。メーカーやリペアショップの責任が多大なのですが、もし、
ミュージシャン自身が自分のギターの問題点を正しく認識していれば、より
よい状態になるのではないか、と考えています。

 この文書は、ミュージシャンがギターの状態を把握する為という目的の
範囲内で、ごく基本的な事柄を中心に記述してあります。

 問題点を把握していればリペアショップに依頼する場合でも的確な注文を
出せるでしょうし、第一、基本的な調整すら出来ない欠陥ショップを見分け
る助けにもなるでしょう。
先日あるリペアショップから戻ってきた楽器をチェックする機会がありまし
たが、全くひどいものでした。その仕事の内容を見て、かれらの楽器に対す
る知識に疑問を持ってしまいました。

 この一文が、良いギターや、良いリペアショップを見分ける手助けになれ
ば幸いです。


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